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『魔法使いの左腕』(けいおん百合妄想SS)

夕飯の買い出しの帰りにちょこっと思いついたので、突発的にけいおんのSSを公開します。
『魔法使いの左腕』というお題です。
視点でな内容です。1KB未満なのでさらっと読めると思います。

それでは、お楽しみくださいませっ!

(活動停止中じゃねーの?という突っ込みは、できればナシの方向で^^;)





 『魔法使いの左腕』



 3学期、夕闇、曇り空、木枯らし。おそらく気温は一けた台。下手をすると氷点下かも。遠くの灰色の山並みには転々と白いモノが混じってる。きっとさっきまで降ってた雨が、あの辺りでは雪になったのだろう。

 冬用制服。
 学校指定コート。
 お気に入りのマフラー。
 さらに手ぶくろという完全装備。

 それでも足元から、じんじん寒さがはい上がってくる。さっさと自宅に帰りついて、暖かい紅茶でも飲みたいとこだよね、普段なら。



 でも実を言うと、今の私はすっごくぽかぽかしてるのだ。だってすぐ右隣に、先輩が並んで歩いてくれてるから。

 寒さなんて全然平気。
 暗いのなんて全然平気。
 木枯らしだって全然平気。
 小腹が空いてるのも我慢できる。

 こうして先輩のそばにいられることに比べたら、なんてことない。

「ん、どうかしたか?」

 ふと先輩と目があってしまった。無意識のうちに先輩の横顔に見とれてしまっていたらしい。あわてて目を逸らすと、少し先のコンビニの灯かりが目に入った。

「あ、いやその……あそこで何か買っていきませんか?」
「買うって、何を?」
「ええと、たとえば……肉まんとか」
「あ、いいね、それ」
「ですよね。寒い日にはやっぱ肉まんですよねっ」

 よかった。訝しげだった先輩の表情がようやくほぐれた。そう思った瞬間、先輩が左手をポンと私の頭の上にのせる。

「ホント、はカワイイな」

 ──ドッキン

 たったそれだけのことなのに、まるで全身の血液が沸騰しそうになる。先輩のおかげで、もうぽかぽかがアツアツになってしまう。

 白くて細くて長い指。
 静かに深い音色を奏でる手。
 私のことをこんなにも温かくしてくれる手。

 きっと先輩の左手は誰にもできない魔法を使えるに違いないのだ。

 今の私はこうして先輩の左側を歩いたり、ステージでギターを弾いてるだけ。
 でもいつかの日か私は、そんな澪先輩の左腕と呼ばれるように、なりたい。

 (おしまい)


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Author:あっとあとみっく
おもに百合(GL・ガールズラブ)な小説と周辺情報を公開しています。最近はコミPo!でオリジナル百合4コマも。現在は「けいおん!」、「魔法少女まどか☆マギカ」とオリジナル。カプ傾向は澪梓、憂梓、恵和あたり。あと、ほむほむは百合。
このブログはリンクフリーですが、相互リンクはお受けしておりません。ご了承くださいませ。
注:管理人の名称は「あっとあとみっく」が正式ですが、ごくまれに「藍」と名乗ることもあります。

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