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『ばんかい!』(けいおんSS)

あああ、ようやく繋がったー(感涙
出張先からこんばんわ。

「けいおん!」のSSを公開します。
『ばんかい!』というお題です。
……と書きましたが、実はちょっと自信ない(汗
ひょっとしたらあとで「けいおんSS」のカテゴリからはずすかも知れません。

というのは、今回のSSは「けいおん!」のほかにもいろいろ混ざってるからです。
こういうのを「クロスオーバー」っていったりするらしいですよ?w
先週のオリジナルSSがかなり悲しいお話だったので、今回は気分を変えてみようと。

でもなんか「どうしてこうなった」という声が聞こえてきそうな……。

もともとこの話は「明日は明日の風が吹く!」の蒼鵺ともさんのところで
公開されている『ノンケな彼女を落とすには』というけいおん短編SS(紬)を、
私が拝見いたしまして。
その時に、ともさんといろいろコメントでやりとりしてたときに思いついたものです。

もちろん『ノンケ~』のほうはちゃんと正統派のけいおんSSでございます。
とーっても面白いお話ですので、よろしければぜひぜひぜひっ。

で、こちらのSSはかなり間違った方向に暴走してますので、
念のため注意点を列挙しておきます。
これはダメそうと思われましたら、ただちにブラウザバックお願いいたします。

・キャラ崩壊注意
暴力表現注意
・B○EACH注意
・咲-○aki-注意
・な○は注意

それでは、お楽しみくださいませっ!

【追伸】
あの、普段からこんなことばっかし考えてるわけじゃないんですよ?
お願い信じて……(涙

【私信】
いやー! ともさん、ごめんなさいごめんなさい。
じゃなくて唯ですよね。
何口走ってるんだよ市ねよ私……orz


 『ばんかい!』



「うーん、そろそろ寝るかー」

 細くしなやかな両手を、思い切り天井に向かって差し上げながら、秋山は長くて深いため息をついた。ピンク色の小さな卓上時計にちらりと視線を走らせる。もうそろそろ午前1時を過ぎようというころだ。眼も頭も両肩も痺れるような痛みを覚える。夕方からずっと自室に閉じこもり、ひたすら大学の過去問対策に時間を費やしてきたのだから、むしろ当然の結果だろう。

 そんなこともあってか、気分を変えてみたくなった。

 タンスの引き出しの奥から、きれいに折りたたんでしまい込んであった、お気に入りの白いパジャマを取り出す。床に部屋着を脱ぎ散らし、ほんの少し高揚感を覚えながら、いそいそと着替えてみる。最初に袖を通した時は少し大きい感じだったが、胸元のボタンをきちんとしめようとすると、やはり圧迫感を覚えた。

 (……またちょっと太ったかな……)

 下手をすると、全国の幸薄い胸の女子たちを敵に回しかねない感想を思い浮かべながら、くたくたの身体をベッドに横たえる。部屋の明かりを消すと、何を考える暇もなく、たちまちは深い眠りに落ちていった。

 ほんのわずかの差で、時空管理局から届いた警告が机の上で点滅していることにも、まるで気づくことなく──。

    ◇  ◆  ◇

 それから三十分ほど立ったころだろうか。

 カーテン越しの弱々しい街路灯の光に、うっそりと人影が浮かび上がった。無論この部屋の主のものではない。漆黒のマントで全身を包んでいたが、なぜか前頭部だけが光を浴びてキラキラと輝いている。そしてしばらくの間、規則ただしく寝息を立てるの顔を、それはもう熱っぽい視線で嘗め回すように見つめていた。

「今夜こそ」

 その風貌からはとても想像できないソプラノで、人影がつぶやいた。

「今夜こそ、は全部、私のモンだ。心も、身体もなっ」

 これから始まるであろう饗宴を思い浮かべ、人影の顔にうっすらと下卑た笑いが浮かぶ。ずっと待っていたのだから。ずっと見てきたのだから。ずっと言い出せなかったのだから。小学校の頃からのこの想いを。『彼女』から貰った、この力さえあれば。

「そこまでですっ」

 だが今まさに、のベッドの毛布に手をかけようとした瞬間、思いもよらぬ制止の声が背後からかけられた。

「誰だっ!」
「夜陰に紛れて女子を襲うような姑息な真似は、この私が許さないっ」
「な、なんだ、この霊圧っ」

 その身体のシルエットや可愛らしい服装は、一見すると小柄な少女を思わせる。しかし顔は異形の仮面、いや破面で覆われていて、表情ひとつ見て取ることができない。そして背中には背丈ほどもある獲物。おそらく斬魄刀。それも、今まで見たこともない巨大な。

 しかし何よりも全身から放出されている霊圧があまりにも異常だった。ひょっとしたら目に見えるかも知れないと思わせるほどのそれに、思わずは一歩、二歩と後ずさってしまう。研ぎ澄まされた闘争本能が声なき悲鳴を上げ、目の前の存在が危険極まりないものだと赤い警告を発している。戦え、殺せと。

 だが。

「……なんだ、かよ。あんまし脅かすなっての」
「な、なんのことです。私はそんな名前じゃありません」
「いや、そのツインテールは誰がどう見てもだろ」

 ぎょっとしたように、破面の少女が両手を頭の後ろにやった。あたふたと髪の毛を整え直しはじめる。そしてたっぷり三分ほどかけ、ツインテールの破面はポニーテールへと変身を完了した。

「バカも休み休み言ってください。ほら、私の髪型はポニーテールですよ?」
「なんかもう帰りたくなってきたぞ」

 呆れ顔でが答えた。もうどこから突っ込んでいいのかもわからない。とりあえずそれらは脇におき、一番肝心な質問だけをぶつけることにする。

「しっかし、まさかお前も死神の一味だったとはな。世の中狭いぜ」
「ああ。これはですね、週末に和先輩が家族旅行に行くから、その間だけ代行をやってくれって」
「軽っ!!」

 (いいのか死神、いや和。軽すぎにもホドがあるだろ)

 この場にいない和に対してまで、心の中で突っ込まずにはいられないであった。

「ま、それはさておき。邪魔すんな、と言っても聞かないんだろうな」
「当たり前ですよ。先輩には指一本触れさせませんっ」
「そういうことなら仕方ねえ。さっさとケリつけようぜ。とりあえず東風戦。赤四枚な」
「……あの、よりによってなんで麻雀なんですか。二人しかいないのに」
「じゃあ聡でも叩き起こすか。あとは憂ちゃんあたりなんてどうかな。意外と飲み込み早いし」
「だから、何で麻雀しなくちゃいけないんですか。意味わかりません」

 疲れ切った声でが応じる。すでにのペースに巻き込まれていることには気づいていない。

「ちなみに和はデジタル打ちな」
「名前以外に何ひとつ共通点ないんですが。いやそもそも、何でそこまで麻雀にこだわってるんですかっ」
「もちろん、二人で全国を目指すためだろ。あの温泉合宿のときに約束したじゃん?」
「もうっ、いい加減に」
「隙ありっ!!」

 叫ぶが早いか、は腰の斬魄刀を引き抜き、横一線になぎ払う。ガキッという異様な音を立て、斬魄刀が何かに弾かれる感触が伝わってくる。目にもとまらぬ速さでが攻撃を受けたのだ。あの巨大な斬魄刀で。

「ちっ、不意をつけば殺れるかって思ったんだけどな」
「ずいぶんと甘く見られたもんですね」
「まったくだ。そういうわけで、今度は全力でいくぜっ」

 突然、の斬魄刀が百本に分裂した。自らの意思でも持っているかのように宙を舞い、前後左右からに目がけて殺到する。

「串刺しの出来上がりだ。あとでじっくりコンロでこげにゃんにしてやんよ……って!!」

 勝ちを確信していた律の顔に驚愕の表情が浮かぶ。何本もの斬魄刀が梓の周囲に屹立し、律の攻撃の全てをはじき返していた。

「律先輩の全力って、まさかこの程度、ですか?」
「なん……だと……」

 破面を装着しているため、あいかわらず表情は見えない。だが冷ややかな声の調子だけでわかる。それは明らかな侮蔑の意思の表明だった。

「卍解」

 低い声で梓が言葉を紡ぐ。ぐにゃりと空間が歪む。おびただしい数の刀身が二人の周囲に浮かび上がる。形こそ梓のもつ獲物と同じだが、大きさが桁違いだ。少なく見積もっても道端の電柱くらいある。

「もういいです。この千本梓景厳の威力、その身でとくと味わってください」

 しかしそれを聞いた律の口元に小さな笑みが浮かぶ。手にしていた最後の斬魄刀をあらぬ方向へ放り出す。

「なんすか、それ。今さら降参なんて、」

 その台詞を吐き終える前に、律が身を屈めて跳ぶ。あっという間に梓の鼻先へ。

「な……!」

 たまらず梓が跳び退こうとする。だがそれより早く律の高速拳が破面をかすめた。梓は戦慄する。なんて速さ。

「霊力の差が戦力の決定的な差じゃないっこと、教えてやるよ」

 にたり、と律が笑う。

「多少は使えるみたいだけどな。当たらなきゃどうってことないし」

 嵐のような上下左右の連撃。それでも梓は七撃目まで受け切った。しかし律の攻撃はとどまる所を知らない。十一撃目と十四撃目がボディにクリーンヒット。ガードがわずかに下がる。十七撃目が破面を直撃。目が眩む。さらに十九撃目が鳩尾へ。

「か……はっ!!」

 激痛に身体がくの字に曲がる。息ができない。遮るもののない後頭部に必殺のかかと落としが炸裂。たまらず梓は床に叩きつけられる。

「ドラマーってのはな、こうやって手足を自在に使えるんだ。わかったか」

 鍛え抜かれた四肢を駆使しての徒手格闘戦。これが律のもうひとつの武器だった。大抵の死神は刀での戦闘に慣れすぎ、徒手の間合いでの戦い方を知らない。まして代行にすぎない梓である。どうすることもできなかった。

 (ごめんなさい、澪先輩。守れなくてごめんなさい)

 優しげな澪の笑顔の記憶を最後に、梓の意識は途切れた。

「お前とは結構いいコンビだって思ってたんだぜ。これでも」

 先ほど放り出した斬魄刀を再び手にし、振り上げた所で律の胸中に一抹の疑念が浮かぶ。いや、ちょっと待て。いったい何をやっているんだ、私は。

 ──殺セ。

 理性が懸命の抵抗を試みる。おかしい。こんなはずない。いくらなんでも、梓を手にかけるなんて。

 ──殺セ。

 何か間違ってる。ヘンだ。どうして。そんな……。

 ──敵ヲ殺セ。

 意志の光が、律の瞳から消える。

「そうだ。敵を殺せ」

 闇の力に屈した律が、失神し横たわる梓の首へ斬魄刀を叩き付けようした瞬間。

 いきなり白銀の光が爆発した。暗闇に慣れていたせいで、とても眼を開けていられない。

「なん……だ、これ」

 しだいに眩しさに慣れてきた。梓の全身をかばうように出現した魔方陣が律の眼に飛び込んでくる。あわてて魔方陣に描かれた文字を読み取る。そして理解する。恐るべき意味を。

「そんな、あり得ねえっ、ミッドガルド式だなんてっ!!」
「律」

 パニック寸前の律の耳に、どこからか声が聞こえた。自分の名を呼ぶ声が。聞き違えるはずのない声が。

「へ……っ」

 まるで壊れかけの操り人形のように、律は声の方向へ自分の顔を向けた。半壊状態の澪のベッドの上に、いつの間にか白い人の形をしたシルエットが浮かび上がっている。すでに律の身体は蛇に睨まれた蛙のように凍りついていた。逃げるどころか、口を開くことすらできない。

 それは律のすぐ傍までゆっくりと歩み寄る。そして、朗らかとさえ形容できそうな笑顔を浮かべながら、身の毛もよだつ呪詛を吐き出した。



「少し頭、冷やそうか」



 ごすっ!!



 何かを鈍器で殴りつけるような重い音が、辺り一帯に響き渡った。



「梓、しっかりしろ。梓」

 細い身体を抱き上げる。自分を守るために懸命に戦ってくれた後輩の身体を。

「み……お先……逃……げ……」

 破面がぽろりと床に落ち、細い眉がぴくぴくと動いた。幸いまだ息はあるようだ。

「今は安心しておやすみ。梓と律の仇は、私が取ってみせるから。絶対に」
『御主人様?』

 振り返った先には、柔らかな白銀の光に包まれた小さな球が、ふわふわと宙を浮いていた。

「そういうわけで、久しぶりに手伝ってほしいの。レイジングハート」
『はい、御主人様。それこそ私にとって無上の喜びです』
「ありがとう」

 こうして伝説は始まった。のちに『桜ケ丘の白い魔王』と怖れられることになる秋山澪の伝説が──。

    ◇  ◆  ◇

「りっちゃんが敗れたようだな」

 ──パチッ。

「ふふふっ。しかし彼女はこの四天王では最弱ですし」

 ──カタッ。

「まったくもって、我らの面汚しですわね」

 ──タン。

「クックックッ。では、次は誰があやつを倒しに……あ、唯ちゃん、それロン」
「えー。さわちゃん酷いよー。さっきから私ばっか狙い撃ちじゃん」
「でもね唯ちゃん。やっぱり勝負ごとには油断も情けも禁物だと思うの」

 にこにこと人懐っこい笑顔を浮かべた紬が、やんわりと唯をたしなめる。

「クックックッ、いい心がけだ。では紬、次はお前に任すとしよう」
「私も期待していますわ。前生徒会長として、ね」
「ありがとうございます」

 まるで沢庵を思わせる眉を緩め、紬は笑顔をさらに大きくした。

 (安心して、りっちゃん。澪ちゃんと梓ちゃんは私が堕として見せるから)

「必ずや、ご期待に」

 暗雲たなびく桜ケ丘に、さらなる嵐が猛り狂おうとしている。

 勝利の女神が微笑むのは澪か、あるいは紬か。



 彼女たちの戦いは、今始まったばかりだ。

 (つづかないですよ、いやマジで(笑))
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おもに百合(GL・ガールズラブ)な小説と周辺情報を公開しています。最近はコミPo!でオリジナル百合4コマも。現在は「けいおん!」、「魔法少女まどか☆マギカ」とオリジナル。カプ傾向は澪梓、憂梓、恵和あたり。あと、ほむほむは百合。
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注:管理人の名称は「あっとあとみっく」が正式ですが、ごくまれに「藍」と名乗ることもあります。

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